株式会社 遠山鐵工所

鉄管の造り方!部署のご紹介

遠山鐵工所の代表社員てつお君

遠山鐵工所の製品は全国の上下水道施設や河川の治水施設(排水機場)などで水を運んでいるよ。 ここでは実際に、一本の鉄管ができあがる過程を追いかけるよ!

両フランジ短管
両フランジ短管 φ2000×4000L
タップすると質問コーナーにジャンプするよ。

営業部が注文をお受けします!

お仕事の依頼は営業部に入ります。「至急、遠山排水機場に両フランジ短管を1本追加したいです!」とお客様からのお電話が入りました。

営業部が電話応対を行う様子てつおくん: かしこまりました!
私たち営業部ではお客様の注文をお受けし、お見積もりや発注書のやりとりをします。配管される現場がどんな場所なのか、いつ頃工事があるのか、情報をまとめたり、こちらから製品の提案もします。それと同時に、工場と連絡を取り合って調整するのも重要な仕事です。
「てつお君、ちゃんとお客様に挨拶しておいてね!」
先輩社員H.T.教えて先輩!(タップしてね)

営業部 営業課H.T.(2022年入社)

入社の動機を教えてください。

インフラ業界なので安定感があり、また、人々の生活を支える仕事=やりがいにつながると感じたのが一番の理由です。

遠山鐵工所はどんな会社ですか?

100年近く歴史を誇る一方、商材は将来性もあります。そして会社内に改善意欲もあります。職場の雰囲気も明るくて、みんな仲が良く相談もしやすいです。古き良き伝統と、新しいことへのチャレンジの両方を感じられる会社です。

就職を考えている方にメッセージをお願いします。

遠山鐵工所の製品は、日常生活では目に入りにくいですが、お客様に喜んでもらえた時は本当に嬉しいです。仲間になってくれる方を探しています。一緒に日本のインフラを支えていきましょう!

技術・広報課で図面作成!

今回製造する両フランジ短管は規格品です。CADで図面を作成します。

先輩社員がCADで図面を作図する様子てつおくん: これは規格品だから過去のデータが使えるかも!
お客様のご依頼に応じて、製品の図面を作成します。規格になっている製品も多いですが、規格外の複雑形状の製品もありますから、お客様とのコミュニケーションも大事になります。
「てつお君、お客様や工場の人達の為に分かりやすい図面にしようね!」
先輩社員S.S.教えて先輩!(タップしてね)

生産管理部 技術・広報課S.S.(2022年入社)

入社のきっかけを教えてください。

もともと図面作成をしていたのでCAD専門の派遣業務で遠山鐵工所を紹介され、その後正社員となりました。特殊形状の製品の作図がとても難しく、慣れるまでは大変でしたが、思い通りに描けた時は思わずニヤリとしてしまいましたね。

遠山鐵工所はどんな会社ですか?

面白く、アツく、いい人達が多いです。このところ若手が増えてきたので盛り上がってます。ちょっとしたミスをしてしまった時でも、営業の方や上司のフォローがあり、なんとか切り抜けることができました。

将来の目標や夢を教えてください。

仕事での目標は上司の持ってる知識、ノウハウを引き継ぎ、後世に伝える事です。ちなみに、個人的な夢は、北海道一周ツーリング(バイク)、ニュルブルクリンク走破(車)、某国でウイングスーツフライト(本人) …あと100個ぐらいあるので書き切れません(笑)。

久喜工場で鋳物を造ります!

実際の鉄管製造は埼玉県久喜市にある工場から始まります。まず鋳物造りです。

  • 鋳物製造の作業工程1:造型
    造型

    現場の作業者が、図面に従い、金枠に木型模型をセットして、砂を流し込み硬化させます。木型模型を取り除くと砂型ができあがります。鋳型の完成です。今回は規格品なので、現型で製造します。

  • 物製造の作業工程2:溶解
    溶解

    次は鋳型に流し込むために鉄を溶かします(溶解)。スチール材、銑鉄、リターン材、カーボン(炭素)、シリコン(ケイ素)を1500度の高熱で溶かして、マグネシウムと反応させる事で、鋳物の原料となるダクタイル鋳鉄を製造します。

  • 物製造の作業工程3:注湯
    注湯

    溶けた鉄を鋳型に流し込みます(注湯)。冷えたら鋳物のできあがりです。この段階でテストピースも作製して材料試験も行います。

  • 金枠から取り出したばかりの鋳物
    鋳物

    金枠から取り出したばかりの鋳物は、鋳型に使った砂や、溶けた鉄を流し込むための余分な部分が着いた状態です。次の工程で形状を整えていきます。

鋳物に塗装する先輩社員てつおくん: 人の手で一つずつ!こちらは塗型作業中。
鋳造部は遠山鐵工所の技術が詰まっている部署です。作業は簡単ではなく、危険もいっぱいありますが、誇りを持って仕事をしています。両フランジ短管は基本の管だけど気を緩めずに…
「おっと、てつお君、パトランプが点灯しているから、そろそろ注湯に備えてね!」
先輩社員M.K.教えて先輩!(タップしてね)

鋳造部 鋳造課M.K.(2020年入社)

普段どんな仕事をしていますか?

鋳物製作用の型を砂で造る造型作業や、出来上がった型に塗型と呼ばれるものを塗布し溶湯(溶けた鉄)を入れられる状態にする被せ作業を主に行ってます。

入社のきっかけは?

前職は接客業でしたが、今までやったことない職業を…と思っていたところ、遠山鐵工所の求人を目にしたのがきっかけです。大きな鉄管だな〜、楽しそうだな〜と思い応募しました。

お休みの日は何をしていますか?

ゲームやアニメも好きですが、今は、職場の仲間と釣りにハマってます。大きな獲物をつかまえるのが夢です!

仕事について一言

水を運ぶ製品を造る仕事なので、大雨が降ったり、災害が起こった時には、やはり気になるようになりました。メリハリがあり楽しい職場で、やりがいがとてもあります!

鋳物を加工します!

鋳型から出したばかりの鋳物は、製品よりも大きく造られています。そこから削って、製品の形にしていきます。

  • 鋳物加工工程1:ショットブラスト
    ショットブラスト

    小さな鉄球を高速で鋳物にぶつけて砂や錆をとっていきます。

  • 鋳物加工工程2:継手部分削り出し
    継手部分削り出し

    鉄管の入り口と出口にあるフランジと言われる継手を加工機で削っていきます。継手の寸法や種類によってプログラムを変えていきます。時には加工機に入らないものもあり、複雑な工程を組む場合もあります。

  • 鋳物加工工程3:ボルト穴加工
    ボルト穴加工

    継手同士の接続部分のボルト孔をあけていきます。

  • 鋳物加工工程4:仕上げ
    仕上げ

    表面を研磨してきれいに整えていきます。

先輩社員が鋳物加工を行う様子てつおくん: リーダー!がんばって!
今回の両フランジ短管はNCフライス盤で加工します。プログラミングさえ間違えなければ自動で削ってくれる優れものの機械です。とはいえ、治具が壊れていないかとかチェックは必要。しっかり指差呼称して作業します!
「てつお君も、一緒に、『よーーーし!』」
先輩社員S.Y.教えて先輩!(タップしてね)

製品部 製品課S.Y.(2016年入社)

加工の仕事について教えてください。

加工職場は「職人」みたいな人がいるイメージが多いと思いますが、うちの会社はフレンドリーな雰囲気で仲間意識も強いです。一人一人プライドを持っているので、人間的にも学ぶことが多く成長できる環境だなと思います。

職場の良いところはどんなところですか?

他部署との垣根がなく、全工程で協力しながら製品が造れるところですね。いつでも相談できる上司や仲間がいるので、苦しい時を乗り越えてこれたなという実感があります。

お休みの日は何をしていますか?

ゆっくり家で過ごして、家族で買い物ですね。プライベートに仕事は持ち込むことはしないです。

将来の目標や夢はありますか?

自分は加工の現場リーダーですが、上司を見習って、現状に満足せず今の自分よりも成長していきたいです。

検査します!

仕上げも終わり、ここで一度寸法や外観がお客様の注文や規格に適合しているか検査します(原管検査)。水圧の試験もします。

てつおくん: 管厚はOK?
多い日で、1日40本くらい検査します。検査に必要な計測機器の点検や校正も担当します。派手な作業はありませんが、品質を保証するために一番大事な部署です。今回のフランジ管もしっかりとチェックしますよ!
「てつお君、これで久喜工場の工程はおしまいかな?」
教えて先輩!(タップしてね)

品質保証部 品質保証課 課長池田 認(2013年入社)

職場はどんな雰囲気ですか?

社長を中心に若い方からベテランまで皆で意見を出しながら前進する会社ですね。職人気質の方からマイペースな方まで、色んなタイプの方揃ってます。

入社の動機を教えてください。

以前は、ハンドメイドの靴や鞄を製作していましたが、大きな物を造りたくなったのが一番大きな動機ですね。38歳の時でしたから冒険ではありました。

お休みの日は何をしていますか?

東京都内にでかけて、面白そうな服を見てまわったり、ハードパンを探し歩いてます。スペイン、イタリア、フランスに行きたいので、その時は長期の休みをとれたらなあ…。

就職を考えている方にメッセージをお願いします。

あなたの力が必要です。あなたのやれる事を周りが考え、フォローしてくれます。色んな方がいますから、ぜひチャレンジしてほしいです。

塗装します!

鉄管は内面と外面で塗料の種類が異なるものが多くあります。今回は内面は無溶剤塗料、外面は溶剤塗料となります。一部のものは久喜工場で内面を粉体塗料で塗りますが、基本的には埼玉県羽生市の工場へトラックで運び塗装します。

てつおくん: あと少し!
眼に見える場所に露出する鉄管は色を塗ります。今回のお客さんは緑色の塗料をご希望です。市区町村ごとにカラーリングが異なります。
「てつお君は、グレーで鋳物の色だけど、違う色に塗ってみるかい?」
教えて先輩!(タップしてね)

製品部 製品課H.A.(2011年入社)

普段どんな仕事をしていますか?

羽生工場でエアレス塗装で下塗まで塗ります。変わった形の管は塗り分けをするのが大変ですが、マスキングをしっかりするようにしています。三フランジT字管なんかは、本当に大変です! 無溶剤もすぐに固まるから、時間との勝負です!

入社のきっかけを教えてください。

水道インフラの仕事は、国や自治体がお客様ですから、安定した仕事だなと思い入社しました。入社前は堅い雰囲気の会社かなと思ってましたが、実は、和気あいあいとしてて、縛りが少ない、自分にとっては自然体でいられる場所ですね。

お休みの日は何をしていますか?

秘密です!

就職を考えている方にメッセージをお願いします。

大丈夫かな?っていう時も、この会社なら意外となんとかなります。周りと比較せず自分らしく正直にいられる会社ですから、長く続けたい人にはとっても良い会社だと思います!

塗装の検査をします!

塗装の検査では、色の確認や塗膜厚測定をします。これで製品は完成となります。

てつおくん: 完成!

出荷します!

埼玉県羽生市から全国へ、遠山鐵工所の鉄管は旅立っていきます。

てつおくん: いってらっしゃい!